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アスベストのレベル

アスベストを含んでいる建材を解体する時は、発じん性(アスベスト粉じんの飛散のしやすさ)のレベルで解体工事の方法を変えています。それぞれの建材に利用されているアスベスト密度によって飛散リスクが異なり、近隣の住戸や施設などに影響を与える可能性があるためです。
今回は、アスベストのレベルについて詳しく解説していきます。

アスベストのレベルと特徴

発じん性が最も高いものはレベル1です。それ以降のレベルは低くなっていきます。

レベル1

発じん性

著しく高い

建材の種類

石綿(アスベスト)含有吹き付け材など

具体的な使用例

・耐火建築物などのはり・柱
・ビルの機械室・ボイラ室などの天井や壁
・体育館・講堂・工場・学校などの天井や壁
※昭和30年代~50年初期までの建築物に多いです。

作業内容

建材の除去作業を行ないます。改修工事の場合は薬液を使用して飛散を防止する封じ込め工法と、板状の材料で密閉する囲い込み工法のどちらかを選ぶことができます。

必要な対策

リスクが高い作業のため、作業場所の隔離や高濃度の粉じん量にも耐えられるマスク・防護服などを使用して作業を行いましょう。厳重なばく露防止対策が必要となります。

レベル2

発じん性

高い

建材の種類

・石綿含有保温材
・耐火被覆材
・断熱材

具体的な使用例

・ボイラ本体及びその配管・空調ダクトなどの保温材
・建築物のはり・柱・壁などの耐火被覆材
・屋根用折版裏断熱材・煙突用断熱材

作業内容

レベル1と同じ方法で除去作業を行ないます。

必要な対策

マスクや防護服がやや簡易的なものへと変わりはしますが、初じんしやすい製品の除去作業となるため、レベル1に準ずるばく露防止対策が必要となります。

レベル3

発じん性

比較的低い

建材の種類

その他の石綿含有建材(成形板など)

具体的な使用例

・建築物の天井、壁、床など
・屋根材

作業内容

レベル1・レベル2以外の石綿含有建材(成形版など)の撤去作業を、主に手作業を中心に行ないます。初じん性は比較的低いレベルですが、粉砕・切断などの作業では発じんを伴うので湿式を用いた方法で作業していきます。

必要な対策

レベル1・レベル2に比べてリスクは低いですが、粉砕などの作業では発じんが伴うので発じんレベルに応じたマスクが必要になります。

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※2 参照元サイト名:太平産業公式HP
参照元URL:https://asbestos-nagoya.com/fee