公開日: |最終更新日時:

アスベストによる健康被害

建物の保温断熱などに使用されるアスベストは「石綿(いしわた)」と呼ばれる酸塩鉱物です。決して石綿そのものが有害ではありませんが、飛散しているアスベストを人間が吸い込んで体内に入ると肺の疾病を発症しやすく、アスベストによる健康被害は一時期話題になり昭和50年には製造に使用することが原則禁止になりました。

この記事では、アスベストによって引き起こされる健康被害について説明していきます。

アスベストによる主な健康被害の種類

アスベスト(石綿)を吸いこんで体内に入りこむと肺の繊維増殖性が変化し「アスベスト肺」を引き起こします。アスベスト肺は、石綿を扱う職業の人が多く発症することから職業病とも呼ばれました。
他にもアスベストは肺がんや悪性中皮腫などの悪性腫瘍も引き起こしやすいと言われています。

アスベスト肺

アスベストを10年以上吸い込み続けることで起きる「アスベスト肺」は、肺が繊維化し「肺線維症」を発症します。アスベストが肺の中に15~20年潜伏する進行性の病気です。
主な症状は咳や息切れ、胸の痛みなどです。指の爪が太鼓のバチのようになる「バチ爪」や体重減少などで病気が発覚することがあります。背中に聴診器をあてるとバリバリという音が出るのも「アスベスト肺」の特徴です。

肺がん

肺がんの全ての原因がアスベストではありませんが「原発性肺がん」や「石綿繊維」や「胸膜プラーク所見」がある肺がんは「石綿による肺がん」と診断されます。更に喫煙者は喫煙しない人に比べて肺がんの発症率は10倍という報告があります。
肺がんの症状として、咳、息苦しさ、血痰、体重減少などがあり、治療方法は手術、抗がん剤治療、放射線治療が主流です。

悪性中皮腫

アスベストを吸い続けることで腹膜や胸膜に発生し、30~50年後に発病することがあります。悪性中皮腫の場合は、肺がんと違って必ずしも「アスベスト肺」を発症するわけではありません。初期はほぼ無症状で発見が遅れるケースが多く、進行すると咳や息切れ、血痰などの症状が出始めます。
治療方法は肺がんと同様で手術、抗がん剤治療、放射線治療などが主流です。

びまん性胸膜肥厚

アスベストによる胸膜炎の発症後、肺を覆う膜(臓側胸膜)が癒着して広範囲に硬くなり、肺がふくらみにくくなり呼吸困難や、繰り返し起こる胸痛や呼吸器感染を引き起こす病気です。比較的高濃度のアスベストを吸い続けることで30~40年後に発病すると考えられています。3年以上アスベストを吸い続けた場合に多く見られる症例です。

良性石綿胸水

アスベストを吸い続けることで、胸膜炎による胸水が胸膜腔内にたまってしまうものです。症状は咳や呼吸困難などが多くみられますが、半数以上は自覚症状がないといわれています。比較的高濃度のアスベストを吸い続けることで平均して40年程度経過後に発病すると考えられています。
良性石綿胸水は胸水の消失とともに治癒する疾患なので、石綿救済給付の対象の疾病とはなっていません。しかし、まれに胸水が消失しないことがあり、呼吸機能障害が残ってしまう場合があります。

アスベストによる健康被害はどのように起こるのか

アスベストは吸い込んでしまうと肺を繊維化したり肺の病気を引き起こしやすくなったりします。全てのアスベストが体内に入るわけではなく、一部は痰に混じって排出されますが、肺に滞留しやすい物質のため体に害を及ぼす危険性の高い物質です。

アスベストによる健康被害を受けた方への給付制度

アスベストは吸い込んでしまうと肺を繊維化したり肺の病気を引き起こしやすくなったりします。全てのアスベストが体内に入るわけではなく、一部は痰に混じって排出されますが、肺に滞留しやすい物質のため体に害を及ぼす危険性の高い物質です。

労働者災害補償保険制度(労災保険制度)とは

労働者災害補償保険制度(労災保険制度)とは、仕事が原因で生じた疾病・障害・負傷・死亡などを被った場合に、業務災害として労働基準監督署長から認定を受ければ労災保険の給付が受けられる制度です。アスベストに関する健康被害も労働者が業務を遂行する上でアスベストを吸入してしまい、それが原因で疾病・障害・死亡などを被った場合には労働基準監督署長から認定を受ければ労災保険の給付が受けられます。

給付の種類と時効について

労災保険給付には以下のような種類があります。

  • 療養補償給付:療養の支給、医療費・薬代などの支給
  • 休業補償給付:休業4日目から休業1日につき給付基礎日額の60%支給
  • 障害補償給付:後遺障害が残った場合、障害の程度に応じて年金(障害等級1級~7級)または一時金(障害等級8級~14級)を支給
  • 傷病補償年金:療養開始後1年6か月経っても傷病が治癒せず、障害の程度が障害等級(1級~3級)に該当するときに支給
  • 介護保障給付:傷病年金または障害年金の対象となる障害により、介護を受けている場合に支給
  • 遺族補償給付:遺族に年金または一時金の支給
  • 葬祭料:葬祭料の支給

また、これらの労災保険給付には時効があります。各給付の時効は以下のとおりです。

  • 療養補償給付:療養の費用を支出した日の翌日から2年
  • 休業補償給付:休業により賃金を受けられなくなった日の翌日から2年
  • 障害補償給付:傷病が治癒した日の翌日から5年
  • 傷病補償年金:労働基準監督署長の職権により支給が決定されるため時効なし
  • 介護保障給付:介護を受けた月の翌1日より2年
  • 遺族補償給付:被災労働者本人が亡くなった日の翌日から5年
  • 葬祭料:被災労働者本人が亡くなった日の翌日から2年

時効を過ぎると労災保険が受けられなくなってしまうので注意が必要です。

愛知県対応のおすすめ
アスベスト調査業者3選
太平産業 東海技術センター コスモ環境衛生
コンサルタント
価格※1 2.2万円※2 2.8万円※3 3万円程度※4
結果
速報時間
最短2日※2 - -
一貫対応
(調査/除去/解体)
○ - -
問合せ


※選定基準...愛知県内対応で「建築物石綿含有建材調査者」が在籍・「JIS A 1481」に対応・「石綿分析に係るクロスチェック事業」のAランク認定取得者が在籍している会社の中から、電話調査およびWEBサイトから料金が取得できた3社をピックアップ。(2020年10月27日時点の調査)
※1 1検体あたりの単価
※2 参照元サイト名:太平産業公式HP
参照元URL:https://asbestos-nagoya.com/fee
※3 2020年10月26日時点の電話取材より
※4 2020年10月13日時点の電話取材より